FX計算ツール
スワップ・ファンディング裁定計算ツール
海外FXのスワップと無期限先物DEXのファンディングレートを組み合わせたときの収益を計算できます。FX業者同士、FX業者とDEX、DEX同士のどの組み合わせにも使え、保有期間の収益とコスト、損益分岐日数、年率がすぐにわかります。やり方はスワップアービトラージとは?で解説しています。
計算式
FX業者のスワップ
スワップの受け払い = 1日あたりのスワップ × スワップがかかる回数
スワップは、ロールオーバーの時刻(多くの業者で日本時間の朝6時、冬時間は7時)にポジションを持っているときだけかかります。
DEXのファンディング
ファンディングの受け払い = ポジション金額 × 1時間あたりのレート × 保有時間
レートがプラスなら売り(ショート)が受け取り、マイナスなら買い(ロング)が受け取ります。
純利益と損益分岐日数
純利益 = 取引1の受け払い + 取引2の受け払い − 往復コスト
損益分岐日数 = 往復コスト ÷ 1日あたりの収益
損益分岐日数より長く持つほど、コストを回収したあとの収益が積み上がっていきます。
計算例
いずれもレートは説明のための仮の数字です。
例1:スワップフリー口座でゴールドを買い、DEXで売る(30日保有)
- 取引1:スワップフリー口座でゴールドを買い(スワップ0円)
- 取引2:DEXで同じ量を売り、ファンディング+0.002%/時間を受け取る
- ポジション金額158万円、往復コスト3,000円、証拠金の合計30万円
- 1日あたりの収益:1,580,000円 × 0.002% × 24時間 = 758円
- 30日の純利益:758円 × 30日 − 3,000円 = 約+19,750円(損益分岐は約4日)
例2:ロールオーバー前に決済して、ファンディングだけを受け取る
- DEXで売り、ファンディング+0.01%/時間を18時間受け取る
- FX業者側はロールオーバーの前に決済するので、スワップは0回
- ファンディング:1,580,000円 × 0.01% × 18時間 = 2,844円
- 往復コスト2,000円を引いた純利益:+844円
ファンディングが高いときは短時間でも収益になりますが、スプレッドと手数料で利益の大半が消えることもあるので、コストの見積もりが大切です。
例3:FX業者同士でスワップを受け取る(30日保有)
- 取引1:スワップを受け取れる側で1ロット(1日+1,800円)
- 取引2:別の業者のスワップフリー口座で反対の取引(スワップ0円)
- 30日の純利益:1,800円 × 30回 − 往復コスト2,000円 = +52,000円
業者によってはこの取引を利用規約で禁止しているため、事前の確認が欠かせません。
用語解説
裁定取引(アービトラージ)
同じものの価格や条件の差を利用して、値動きのリスクを抑えながら利益を狙う取引です。
スワップフリー口座
スワップがかからない口座です。XMTradingのKIWAMI極口座のように、主要通貨ペアやゴールドでスワップがかからない口座があります。
ロールオーバー
FX業者でポジションを翌日に持ち越す処理です。この時刻にポジションを持っているとスワップがかかります。
ファンディングレート
無期限先物の価格を現物に近づけるため、買い手と売り手のあいだでやり取りされるお金です。詳しくはファンディングレートとは?をご覧ください。
よくある質問
スワップ・ファンディングの裁定取引とは何ですか?
同じ銘柄で買いと売りを別々の口座・取引所で持ち、値動きの損益を打ち消しながら、スワップやファンディングの受け取りだけを狙う取引です。片方がスワップフリー口座なら、もう片方で受け取る分がそのまま収益になります。
スワップがかかる回数はどう入力すればいいですか?
FX業者のスワップは、ロールオーバーの時刻にポジションを持っていると1回かかります。多くの業者では週に1日(水曜日など)3日分がまとめてかかるため、1週間保有すると通常7回分です。ロールオーバー前に決済する場合は0回です。
ファンディングレートの「1時間あたり」はどう調べますか?
Hyperliquid・Lighterは1時間あたりで表示されます。Nadoは24時間あたりで表示されるので24で割り、AsterやedgeXは精算間隔(4時間・8時間など)あたりなので、その時間数で割って入力してください。詳しくはファンディングレートとは?で解説しています。
計算結果どおりに利益が出ますか?
ファンディングレートは1時間ごとに変わり、マイナスに転じることもあります。スワップも業者が変更することがあります。このツールの結果は「今のレートが続いた場合」の目安として使ってください。
どの業者でもこの取引をしてよいですか?
業者によっては、スワップフリー口座を使った裁定取引や、他社との両建てを利用規約で禁止しています。違反すると利益の取り消しや口座の凍結につながるため、必ず利用規約を確認してから行いましょう。